さざえ最中/コメまる
−いとを菓子 盛栄堂

さざえ最中

館山・南房総のご当地グルメ。いとを菓子 盛栄堂で食べるべき一品は…「さざえ最中」1個151円

海の幸豊かな南房総を象徴するさざえの形が和菓子の楽しさを教えてくれる上に、和菓子製造技能士1級を持つ店主の確かな技術に支えられた美味しさの両方を兼ね備えるお土産にも最適な一品

私たち編集部の選んだ食べるべき一品は・・・

「さざえ最中」

余計なものは入れず、基本的な素材としては

・小豆

・寒天

・砂糖

7日間の消費期限

特に難しいのは粒あんの作り方だそうで、豆を潰さないように豆を蜜漬けして、煮るのが大変で3日ほどかかるとのこと。

大納言の種類の中で北海道産を使用

丹波の大納言といわれる超一級の大納言と比較してもちゃんとした管理で煮てあげれば、最高級の大納言と負けない品質のものを低価格で提供できるという事で、北海道産を狙って仕入れていて、粒が大きくて、ふっくら炊き上がってコクがあります。

あんの種類

4代目の浩司さんになってから種類が3種から5種に増えたが、今後7種を目指しているそう。

・ゆずあん(ゆずの涼やかさがすっきりと)

・青のりあん(すごい青のり!甘い餡)

・白あん(黒いあんことは味わい違う少しすっきり目の甘さ)

・小倉あん(粒感がしっかり残って、大豆との甘さ)

・こしあん(あんこらしいあん。甘さ奥からやってくる)

さざえ型の皮は餅米でつくられています。金沢のメーカーで作ってもらっていてフワッとパリっとしていて美味しい。

食べるべき一品<br>編集部 リナ
食べるべき一品
編集部 リナ

餡は割と甘め。そして何よりすごいのは、ひとつひとつの餡の味がしっかり違い美味しい。疲れた時に食べたら元気になりそうです!

食べるべきもう一品

「コメまる」240円

こちらは店主の長谷川さんが毎年講師としていく地元中学校である南房総市立嶺南中学校とコラボした商品です。

シュークリーム作ろうと試行錯誤を繰り返していた頃、その商品名を中学生に任せ、たくさんの案が出た中で「コメまる」に決定したそうです。

特徴は小麦アレルギーの方でも食べられるグルテンフリーであることで、カスタードを作るとき通常小麦が使用されますが和菓子屋さんなので葛粉で代用。

また、シュー皮は、クッキーシューというものですがこちらも小麦ではなく米粉のパフを散らしこれがサクサク食感で楽しいものに。

中のクリームは葛粉のカスタードと生クリームを合わせたリッチなディプロマットクリームと呼ばれるもの。

お店の地域に洋菓子屋が無いので和菓子だけでなく、洋菓子のシュークリームも取り入れたそう。

食べるべき一品<br>編集長
食べるべき一品
編集長

薄めのシューはふんわりとした生地でさっくさくのパフの食感がまず楽しく、中からもったりとしたカスタードクリームが溢れ出す。クリームは程よい甘さで卵黄由来のカスタードのコクうまみ深くとろみが葛というのもまた面白い。

さらに追加注文するなら!

クジラあげまん」

カリッカリのかわの食感かりんとうのように甘く楽しく、中から少し甘さを控えられた黒糖の香り鼻から抜けるこし餡とのマッチングは一つで満足できるおいしさ。

房州酪農牛乳ミルクッキー

ビスケットに近い甘さ控えめのミルキーなサブレ

お赤飯」 

味付けはシンプルにお塩で、工程を守ってきちっと丁寧に作っています。
他と違うのはささげと大豆も入れていること。

3代目・お父様の代で作られている時、ささげがなくなった時があり、大豆を足して煮たら彩りも食感もよくなりうまくいったとのこと。

サザエ最中に匹敵するくらいの人気商品。
赤飯はもっちもち、塩がゆっくりやってくる大豆のこもこも感が香ばしい一品。

アイス

夏は、くずで固めたアイスもおすすめです♪

お店のはじまりと店主の想い

創業大正3年(1914年)

南房総市和田で営業していたが、2019年に移転。

4代目の長谷川浩司さんの経歴

埼玉にあるお菓子屋さんの師匠に惚れ込みそちらで修行。その後2件ほど別のお菓子屋さんを巡り、ご実家に戻ってこられてから県南で初めて和菓子製造技能士1級を取得。

伝統を守った味付けであまり変えてない。

始めた経緯

元々ひいじいちゃんは甘いものが好きで駄菓子屋さんになればみんな甘いものが食べれるでしょって事で、ポン菓子などもあり仕入れ販売の小売店だったが

「あーあそこにいったらあれが買える」という

持ち帰れるしお土産にもなるし物語もできるという理由から、南房総の名産であるサザエの貝殻をモチーフに、自社商品を3代目のお父様から製造を始め生み出した。

「お菓子作りは勘ではなく計量で全て決まる。きちっと測ってきちっと混ぜる。これが一番大事」長谷川さんが話すこの言葉が印象的でした。

素材へのこだわり

和菓子の製造で一番大切なことは素材を見極め、ひとつひとつの素材の良さを最大限引きだしてあげることです。

当店では、和菓子製造一級技能士を有した店主が豆や小麦粉の声を聞きながらお菓子作りに取り組んでおります。

和菓子の主役「あんこ」

北海道十勝産の高級品種「大納言あずき」を使用しすべてのあんこを豆からじっくりと自家製造。

季節に応じて少しづつ水や火加減を調整し、最高の状態でお客様に提供できるよう日々精進しております。

店内看板より

地元の人にも長く愛されているお店でひっきりなしにお客さんがやってくる人気店。

店主さんとのお話語録

4代目店主<br> 長谷川浩司さん<br>
4代目店主
長谷川浩司さん

旅行にきてフラッと入ったお店で種類が多く、選ぶのが楽しい!と思ってくれただけでも思い出の一つになりますし、南房総の観光地のポイントになって欲しいですし、いっぱいある中で選ぶのに迷うというエンターテイメントを創出したいと思っています。

シンプルだからこそ、モナカのあんこは時間と手間をかけて作っています。
ボリュームがあり、最後まで食べ飽きず「食べたぁ〜」と心とお腹が満足する一品をこれからも出し続けていきたいと思います。