館山・南房総のご当地グルメ。黒潮拉麺で食べるべき一品は…「特製煮干中華そば（醤油）」（ラーメン）1１５0円

化学調味料を一切使わずに、徹底的にこだわりぬかれた食材たちを作って作り上げられるの魅惑の一杯。東京の人気店のオーナーが作り出す千葉・館山ならではの体にもやさしい極上ラーメン。

私たち編集部の選んだ食べるべき一品は・・・

「特製煮干中華そば（醤油）」

濃厚でコクのある醤油ベースだが、魚の旨味も溶け込んで複雑に絡み合い、しかしまとまりのある食べたことのない魅惑のスープ。
麺は中細ストレート麺で、しっかりとした食感を持ちながらもいくらでも食べられちゃいます。
あっさりとした食べやすさを感じながらも、濃厚でコクがあり食べ応えはバッチリ！
そんな魅惑の一杯の秘密を紹介します！！

スープ

海の恵みの九十九里産の煮干し、豚肉は骨から肉まで北総豚を使用。
全国だと1箇所でしか作られていない鱈の魚醤(しょっつる)や、館山の吉田商店さんの鰹節も入り、色んな旨味が複雑に沢山入って仕上げられた一品。
骨まで千葉県産にこだわっている。

醤油

富津の宮醤油、天然醸造の醤油を使用。
以前、工場見学させてもらった時に、昔ながらの製法で物凄く濃い醤油を作られている宮醤油さんに惚れ込んで、醤油ラーメンは特にこの醤油をメインに作られています。

吊し焼きチャーシュー

備長炭で焼き上げた香ばしいスモークの香りのする吊し焼きのチャーシューがラーメンに乗っているのも他とは違うポイント！
しっかり噛みごたえがあり旨味も凄い詰まっていて香りも楽しめるチャーシューの秘密は、塩麹。
塩麹をベースに作られた特製タレに一晩じっくり漬け込んだ豚肉を吊して焼いています。
チャーシューの周りが赤いのは紅麹(赤色は天然の色素)だから。

麺

東京浅草の開化楼という製麺屋さんから仕入れている中細麺です。
ラーメン通からしたら浅草開化楼の段ボールが積んであるのは「間違いない」と言われているらしく、製麺所さん側から、ここに麺をおろしてもいいかどうかの厳しい審査があり、その審査を通らないとこの麺は使用できないほどの有名なブランド。

東京ご出身のお二人が切り盛りするお店。
麺は東京の良いところをプラスし、館山との融合。ここでしか食べれない贅沢な一品です。

食べるべきもう一品

「館山サイミン（塩）」900円

動物性のスープを使わずに魚介出汁のみで作られた塩ラーメン。
「サイミン」とはハワイのご当地ラーメンで、ハワイでは基本的にはエビ出汁を使用しますが、せっかくの房総なので地産地消を目指し、南房総産の大アサリの出汁をベースにアサリをたっぷり使用した、あっさりした貝の香り豊かな塩味のラーメンになっています。油が少なくサッパリした後味。
塩ダレも化学調味料不使用で旨味が引き立つように、塩を返して丁寧に作られているそう。

麺は有名な東京の浅草開化楼の全粒粉が入ったストレート麺で黒潮拉麺用ということで作ってもらったそうで、ほぼこの麺を使用されている店舗は少ないとのことで、食感と香りが良いのが特徴。

トッピングは、ハワイのご当地ラーメンのサイミンであることを考慮し、エビもガーリックシュリンプのように漬け込んで作られているという手の込んだもの。
また、特製煮干し中華そばと同じく叉焼は備長炭で北総豚の吊るしチャーシューと地元の宮本養鶏の卵がトッピングされています。

お店のはじまりと店主の想い

店主の祖父の別荘が富浦の方にあり、房総にはよく遊びに来られていたという店主。
「こんなステキな場所でいつかお店を開きたいな」とずっと考えていたとのことで、原宿で「ヌードルスタンド東京」という千葉県産の食材を豊富に使ったラーメン屋さんをやっていたが、館山でお店を構えることに。

「海っぽさと館山のエモさを感じてほしいな」という思いを込めて内装作りなどをされたとのこと。
内装などは、Youtuber の水溜まりボンドさん達がお手伝いに来てくださって皆さんで作り込んだ。

「美味しくて安心して食べてもらえるラーメンを作りたい」という事をこころがけている心がけている。
そして地産地消を目指し、千葉で取れた旨味をダイレクトに感じてほしいとの思いがある。

ぜひ、館山の空気感を味わっていただきたい！

店主さんとのお話語録